多摩区ソーシャルデザインセンター(SDC)の副代表で、塾企画を統括する 田村 彩乃さん 片平在住 22歳
積み重ね、今に生きる
○…大学生活の4年間、市民活動の中間支援組織・多摩SDCに検討段階から携わってきた。数十人の学生メンバーと共に子ども食堂やイベント運営を経験。今月、市内北部の小学生を対象にした「まっち楽習塾」をスタートさせ、共働き世帯の支援として継続的な取り組みを目指す。「学生と一緒に楽しく勉強の習慣をつけてほしい」。子どもたちと若者、両方の居場所を思い描く。
○…柿生小、白鳥中の出身。大学からボランティアに挑戦しようと、近所で見つけたのが子ども食堂だった。運営するNPO法人に所属し、先輩に刺激を受けながら、学生数人で多摩SDCの検討会に参加。仲間が増え、活動の幅が広がった。麻生SDC設立に向けた「あさお希望のシナリオプロジェクト」にも加わり、地域で活動する多くの人や団体をつなげていくことを課題に挙げる。「SDCが地域で必要とされる団体であってほしい」。後輩の学生たちにも思いを継ぐ。
○…中学から「昼休み合唱団」に傾注し、上を目指そうと多摩高校の合唱部へ。無我夢中で打ち込み、2年連続で関東コンクールに出場した。以降もインカレサークルで続け、地元の介護施設で演奏したほか、この1年は学生指揮者に。昨年末は市民合唱団を結成し、『第九』を成功させた。「自分の好きなことが地域につながって面白い」
○…「小さい頃からやりたいことがなかった」。漠然と専門職を考え、管理栄養士を志して東京家政大に進んだ4年前。勉強を重ね、地域で活動するうちに心が動いた。子ども食堂をきっかけに保育士資格を取得。市が推進するSDCを経て、春からは行政事務で川崎市に入庁する。「ここまでやってきたことは無駄じゃない」。経験を糧に、新たな道を歩む。
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