片平の「風の谷幼稚園」を題材にしたドキュメンタリー映画の自主上映会が3月31日(金)、新百合トウェンティワンホールで行われる。上映会を企画したのは卒園生の保護者6人。同園で過ごす子どもたちの一年が描かれ、主催者は「開園時からの変わらぬ思いを見てほしい」と語る。
同園は天野優子さんが保育所や幼稚園勤務を経て、1998年に設立。丘の上に立ち、約5千坪の敷地に草原、田畑など広大な自然環境があるのが特徴で、園児は生き物や土、木などに直接触れ全身で遊びながら育つ。
映画『時代遅れの最先端〜風の谷幼稚園の子どもたち〜』は、同園を2021年4月から1年間追ったドキュメンタリー。同園で過ごす子どもたちの成長や、園長の天野さんの思いを映し出す。監督は、『SAWADA』『島守の塔』などの五十嵐匠さんが務めた。五十嵐さんは「天野先生の人間的な魅力や、園児が自己を持っている姿に惹かれ、園の教育自体に関心を持った」と撮影の経緯を語る。
1月には映画の先行上映会が区内で行われた。卒園生の母親で、来場した永井和美さんと大村純子さんは、「多くの人に映画を見てほしい」と、ほかの保護者に声をかけ、すぐに自主上映会を企画。オンライン会議を重ねながら、会場探しや広報などを担当してきた。「映画を見て子どもが通園していたころを思い出し、園の根っこは変わらないと伝わってきた。送迎バスも給食もないけれど、こんな選択肢もあると伝われば」と永井さんは話す。
「親も育ててもらった」
同園では「親も一緒に」が基本方針の一つ。保護者が行事準備などをサポートをするほか、ときには子どもと共に全力で楽しむことも。大村さんは「親も育ててもらった。卒園しても保護者同士のつながりもが深いことも、上映会にも結びついた」と語る。
上映会に向け天野さんは「政治家や、子ども向けの番組を作る人など、幅広い方にも見てもらえれば」と期待を寄せる。
午前10時開演。大人950円、子ども(中学生以下)750円。前売り券は各50円引き。詳細は『かぜの映画プロジェクト』HP。
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