県政報告【3】 県立麻生総合高校の跡地利用 神奈川県議会議員 小林たけし
現在所属する県議会の文教委員会は、神奈川県立高校を所管しています。5月11日から7月11日の期間に開かれた令和5年第2回定例会では、同委員会にて県立高校再編統合の観点から新しい高校名についての議論がありました。
これは明治以来の歴史がある県立厚木東高校と、専門教育で長年の歴史がある県立厚木商業高校の統合による、県立厚木王子高校の開校(予定)に伴うものでした。それぞれの学校の卒業生、地域住民、PTAなど多くの関係者から意見を募り、有識者にも意見を求めました。最終的に残った校名候補から、教育委員会が両校の所在地である「王子」という名前を冠した「厚木王子」を新名に選びました。それに対して文教委員会では、旧名に強い思い入れのある委員が校名選考過程について何度も教育委員会を質しました。しかし、最後は担当課長ではなく教育長が自ら、新校名を選ぶに至った過程や意義について委員に説明した上で理解を求めました。非常に緊迫感のあるやりとりで、改めて行政当局と議会の間には一定の緊張感があることを認識したところです。
さて、麻生区に目を転じると、私たちにとっても県立高校統合再編は他人事ではありません。県立麻生総合高校と横浜市青葉区の県立田奈高校が統合し、学校機能が田奈高校へ集約されます。厚木の事例とは異なり、本件は川崎市、横浜市と行政区をまたいで所在する高校の統合になります。新校名案の検討など、今後の議論に注目です。そして、残される麻生総合高校の跡地利活用が新たな課題として浮上します。この点について担当部局に確認したところ、原則として【1】県で活用、【2】川崎市で活用、の順番で議論し、それでも決まらなければ【3】民間への売却、という流れになるそうです。しかし、現時点ではまだ何も決まっておらず、従って閉校後の利活用についても議論は始まっておりません。
麻生区民の声を跡地利用にしっかりと反映すべく、今後の動きを注視して参ります。
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