国際夫婦漫才コンビ「フランポネ」による漫才作成ワークショップ企画が、このほど麻生市民交流館やまゆりの「地域コミュニティ活動支援事業」に初めて採択された。麻生区を元気にするお笑い文化の普及を目指す。
日本で唯一フランス語で漫才ができる吉本興業所属の夫婦コンビ「フランポネ」。マヌー島岡さんとスイス人のシラちゃんで活動している。
同コンビは、格差やマイノリティに対する偏見など社会問題を題材に、当事者たちと漫才をつくるワークショップを定期的に開催する。
なかでも川崎市の「住みます芸人」として、行政と協働しながら地域に根差した活動を多く企画。今までには川崎区の朝鮮学校でヘイトスピーチを題材に漫才教室を行うなど、住民、当事者たちとともに各地域の抱える問題に向き合ってきた。
今回、麻生市民交流館やまゆりが中心となり地域を活性化させる事業を支援する「地域コミュニティ活動支援事業」に応募。審査会で採択された。
子どもたちを対象にしたワークショップとして、来年1月7日(日)に同館で漫才作成講座を行う。目指すは麻生区を活気づけるお笑いの普及。マヌー島岡さんは「まずは実現させて実績をつくり、麻生区でのさらなる活動につなげていきたい」と展望を語る。
「お笑いで 世界を平和に」
シラちゃんは通った日本語学校で受けた文法中心の勉強に限界を感じ、マヌー島岡さんと芸人養成所に通ったという。漫才を通し日本語の上達につながった経験を基に、活動を始めた。
漫才をツールにする理由として、「誰でも簡単に挑戦できる『社会性』、特別な道具を必要としない『事業性』、そして『革新性』が備わっている」とマヌー島岡さん。「漫才は実現性の高い企画につなげられる」と自信を見せる。
最終的な目標は「お笑いで世界を平和にすること」。2人は「まず川崎市からお笑いの力で元気にしたい」と意気込む。
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