将来に向けた地域づくりを住民と共に考えていく「あさお希望のシナリオプロジェクト」。その実現に向けて、区民有志の任意団体である同実行委員会は今年度新体制でスタート。区と協働で4事業を実施、検証するとし、8月27日に開かれた会合で進捗を確認した。来年度のSDC(ソーシャルデザインセンター)の設立に向けて活動を行っていく。
市では、10年後を目標に、多様なつながりや居場所があり、お互いに認め合い、誰もが幸せでいられる「希望のシナリオ」の実現を目指す取り組みを進めている。麻生区では、昨年から実行委員会を結成し、「あさお希望のシナリオ」として、区域全体のさまざまな活動や支援、コーディネートなどを行うSDCの設立に向けてプロジェクトを進行してきた。
今年度は、実行委員会内に4つの分科会を設けて、「コーディネート」「相談」「人材育成」「組織検討」の4事業を実施していく。そのうちの相談事業は、すでに区内のイベントで出張相談コーナーを設け、区民の相談を受け付けている。実行委員長の俵隆典さんは「特に人材育成では、地域活動に興味のある人に参加してもらい、イベントを実施してもらうことで、新たな地域活動の担手を創出していきたい」と展望を語る。その人材育成事業の中では、中原区や多摩区で実施している、地域で活動する100人の話を起点に人と人をつなぐ「100人カイギ」の創設も視野に入れる。
俵さんは「昨年1年間の活動は、実行委員会メンバーの自信になった。4事業を進め、来年度の早い時期にSDCを設立し、オープニングイベントと市制100周年のイベントを一緒に実施できるよう進めていきたい」と今後を見据える。より多くの人に活動を知ってもらい、使ってもらえるような組織にしていくことが目標だ。「他の団体と連携し、今までにない形で地域のニーズに応えられるような組織ができれば」と抱負を語った。
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