麻生区地域教育会議(井上俊夫議長)が主催する「青空子ども会議」が11月23日、「ふるさと麻生区の未来を考えよう」をテーマに黒川青少年野外活動センターで開催され、区内の小学1年生から中学2年生の33人が意見交換を行った。
子ども会議は川崎市の地域教育会議が行う活動の一つ。2001年に施行された子どもの権利条例に基づき「参加する権利」などを実現する場として実施されている。
昨年17年ぶりに子ども会議を実施した麻生区地域教育会議。今年10月には、昨年挙がった子どもからの提案を踏まえて話し合う「おとな会議」を実施。今回の会議でのフィードバックに向けて、活動を進めてきた。直接子どもたちの意見が行政に届くようにと、山本奈保美麻生区長を招いて行われた。
当日は、5グループに分かれ、ドラム缶で作られた窯を使ったピザづくりに挑戦。火起こし、具材調理、生地づくりの担当に分かれ、作業を行った。次々に焼き上がると「焼きたてで美味しい」などと手作りピザを堪能した。
その後、室内に移動し、「麻生区の未来」をテーマに、まちの長所、短所、自分たちができることなどについて、グループワークを実施。1回目は班内で意見を交換し発表、2回目は他班の発表を聞いてからまとめを行った。
子どもたちからは「山を使ったレクリエーションなど自然を生かしたイベントの企画」「あいさつ推進やポイ捨て啓発ポスターをつくり、明るく住みやすいまちをつくる」など、さまざまな意見が挙がった。発表を聞いた山本区長は「現在麻生区では意見が出たような企画を実施している。関心を持って参加してもらい、その反応を行政にぜひ返してほしい」と呼び掛けた。
参加した板垣杏莉さん(はるひ野中2年)は「小学1年生から中学生まで一緒に活動することで、広い視点で麻生をよいまちにするアイデアが出せた」と振り返った。
井上実行委員長は「子どもの意見を行政に直接届けられるいい機会。どの意見もしっかりしていて麻生区の将来が楽しみ」と期待を寄せた。
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