「カワサキ学生バンドオーディション」で最優秀賞を受賞し、ドラムを担当する 福池 響子さん 区内在学 19歳
ドラムの魅せ方追い求め
○…「まるで映画を見ているくらい没頭してしまう」と独自の世界観が評されるピアノロックバンド「突発的犯行」でドラムを担当する。川崎市の学生向けオーディションに参加し、先月最優秀バンドに選ばれた。「前年度のグランプリは高校時代から交流がある。肩を並べられたようでうれしい」とほほ笑む。副賞として用意されたのは市内ショップでのオリジナルCDの発売。形として残ることの嬉しさを噛みしめ、3月のリリースを心待ちにする。
○…両親の影響で幼い頃から音楽は身近な存在だった。特に好きだったのはタンバリンなどの打楽器。リズム楽器に心奪われ、小学生でドラムを叩き始めた。「単体では派手でもバンドだと目立たない。力強く、繊細に。魅せ方を考えるのが面白い」。現在のバンドメンバーと出会ったのは軽音楽部に所属していた高校3年生の夏。学校は違ったが互いの才能に惹かれ合い、一緒にコンテストに出場し、グランプリを受賞。現在まで共に音楽の道を歩んできた。
○…在籍する昭和音楽大学では、専攻するドラムのほかにも、音楽理論や心理学など、さまざまな側面から学びを深める。人との触れ合いを求めて始めたのは、飲食店でのアルバイト。「お客さんにはいろんな人がいる。上手く応対するスキルが身についた」と自信をのぞかせる。
○…将来はドラマーの道に進むことを夢見る。所属バンドはもちろん、サポートメンバーとしても新たな音楽にも挑戦していく。高校時代からコロナで活動が制限されていたこともあり、リアルな場で人と時間を共にすることの楽しさを実感した。「やっぱり誰かと一緒に活動するのが好き。多くの人と協力して多様な音に触れていければ」と、明日を描いていく。
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