米・メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が寄贈したグローブが1月5日、川崎市内の小学校に届いた。冬休み明け初日の9日、各校で披露され、麻生区内でも到着を喜ぶ声が聞かれた。活用法は各校によって異なり、教員や児童らで検討していく方針だという。
グローブは1月4日に教育委員会事務局に到着し、5日に市立小学校114校と特別支援学校3校などに配布された。
寄贈されたのは右利き用2個と左利き用1個の計3個。届けられた箱の中には、グローブ、軟式ボール1個のほかに、大谷選手からのメッセージも添えられていた。
「大谷選手のように」
麻生区内で最も児童数が少ない虹ヶ丘小学校(井上恵子校長/児童数145人)では、9日の朝会で全校児童にお披露目。当日の前後に誕生日を迎えた児童3人が選ばれ、実際にグローブを手にはめると、「はめられると思っていなかった」「野球をやってみたい」と声が挙がった。
同校では6年生の教室から1週間ずつグローブを回し、児童が自由に使えるようにルールを設定。期間内は自前のグローブを持参することを許可し、校庭でキャッチボールが行える週間とした。
12日の休み時間には、6年生の児童がグローブを片手にこぞって校庭に向かう姿が見られ、子どもたちは、輪になり声を掛け合いながら、キャッチボールを行った。児童たちは「大きく開きソフトな感じがして、使いやすい」と使用感に満足。「大谷選手のように皆から憧れられる存在になりたい」と笑顔を見せた。
井上校長は「野球に全く触れてこなかった子たちが、この機会に大谷選手の活躍を意識し、野球を好きになってくれればうれしい」と思いを語った。
区内で最も児童数が多い、はるひ野小学校(秋山直子校長/児童数867人)では、9日の全校集会で大谷選手の目標達成の方法について説きながらグローブを披露。今後の使い方は検討中だという。
県立麻生支援学校(山崎明久校長/小学部児童数65人)でも、9日に小学部の児童に触ってもらいながら紹介した。現在は校内で展示し、各クラスの教員と日程を調整した後、授業内で使っていく予定だ。
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