新百合ヶ丘商店会と一般財団法人川崎新都心街づくり財団が、地域交流と商業活性を目的とした新施設「しんゆり交流空間 リリオス」の建設を新百合ヶ丘駅南口で進めている。同施設は11月に開催される「しんゆりマルシェ」での竣工記念式典を予定している。
リリオスは現在、万福寺にある住宅公園「新百合ヶ丘ハウジングギャラリー」の一角で建設が進められている。約155平方メートルの木造平屋建てにはレンタルスペースのほか、カフェ&キッチン、レンタルボックスも併設。新百合ヶ丘商店会は新商品の展示や実験店舗などの取り組みで商業活性化をめざし、街づくり財団は地域の大学などと連携し、子育て世代や子ども向けのイベント開催で地域交流を図っていきたいとしている。
年間通じた活動へ
これまで両団体は新百合ヶ丘駅前で地域の活性と交流を目的に、クラフト作家や地元飲食店が出店する「しんゆりマルシェ」を秋季に開催。来場者やイベント関係者からは年間を通じて活動ができる拠点を求める声が挙がっていた。そこで両団体は新施設づくりをめざし、候補地や財源確保など調査を実施。今年に入り住宅展示場運営会社から建設地提供の協力を正式に取り付けたほか、6月には中小企業庁の「地域まちなか商業活性化支援事業補助金」採択が決まったことから計画が具体化した。総事業費約7千万円のうち3分の2程度を補助金の活用で賄っていく。
川崎新都心街づくり財団の稲垣陽一専務理事は「多くの方がリリオスに関わっていくことで街づくりへの関心が高まり、新たな担い手が育ってくれれば」と期待を寄せる。新百合ヶ丘商店会の小島龍彦会長は商業活性の立場から「これまではアーケード商店街も無く、連携が見えにくい組織だったが、新しい建物を拠点にして、よりまとまりを持った活動が出来る」と話す。
リリオスは11月25日に開催されるしんゆりマルシェで竣工式典を行ったのち、来年3月まで試行的にイベントなどを開催し、4月のグランドオープンを迎える。リリオスに関する問合せは同財団(【電話】044・966・6200)へ。
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