9月17日に「うたごえサロン」を開催する「音楽で笑顔!プロジェクト」代表の 長島 弘幸さん 王禅寺西在住 54歳
笑顔引き出す一役に
○…高齢者施設や障害者施設を回り、音楽イベントを企画・実施する団体を主催する。9月には同様の企画を麻生市民交流館やまゆりで初開催し、自身はギター伴奏で参加する。「高齢者も障害者も健常者も、音楽の力で人をとにかく笑顔にしたい。その思いでやっている」と屈託なく笑う。
○…「いつもわくわくする方向に舵を切る」というほど好奇心旺盛な性格。初海外の豪州に感動し、大学卒業後は旅行業界に30年勤めた。「海外旅行の販売や添乗、アーティストのコンサートツアー同行者の旅行手配など、どれも猛烈だったがやりたいことが叶い楽しかった」という。5年前からは個人企画ライブを実施。資金集めに高齢者施設で働き始めたことが転機になった。排泄や入浴の介助など初めて目の当たりにする介護の現場には戸惑うばかり。だが次第に高齢者の笑顔が癒しになった。「人の笑顔を引き出したい」と、昨年6月に介護業界に転職。イベント活動も開始した。
○…海老名市出身。無類の音楽好きで、ギターとの出会いは14歳。「親に1万円のフォークギターを買ってもらって。さだまさしの曲をコピーしていた」。そのギターは今も使用する。人間関係で落ち込んだときには、偶然インターネット動画で見つけたアーティストの歌に救われた。「自分の経験からも音楽には力があると確信している」
○…麻生区の住民になり20年。「住んでいるところに還元する意味でも区内で活動を広げたい」と地元愛を持ち、いつか妻や息子にもイベントを見てほしいと願う。イベントでは参加者に鈴や太鼓で一緒に演奏してもらう。「役割があることで自信を持ってほしい」という思いからだ。「誰もが自分らしく生きることができる社会にできれば」と穏やかに語る。
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