麻生区市民健康の森で18日にイベントを催す「麻生多摩美の森の会」会長を務める 井上 正樹さん 千代ヶ丘在住 75歳
森の維持、育成から活用へ
○…区の北部、よみうりランドに隣接する麻生区市民健康の森を維持管理する「麻生多摩美の森の会」の会長。11月18日にはこの場所で17回目となる植樹祭&収穫祭を開催する。「今年は子どもにも自然に親しんでもらおうと、ゲーム性を高めた企画を用意しています。子どもたちとその保護者の方が気軽に遊びに来てもらえたら嬉しい」
○…大手建設会社に勤務していた40歳の頃、赴任先のアフリカ・ナイジェリアで白山団地の第1期分譲当選を知った。「国際電話で広さと金額を確認して、買おうって、三言の会話で話を進めました。あとは妻に全てお任せでしたが」と突然始まった麻生区との縁を振り返る。翌年から千代ヶ丘に移り住んだが、以降も区内での暮らしが続く。
○…10年ほど前、近隣散策で「ウグイスの鳴き声に誘われて訪れたのがこの森との出会い。会のチラシを見つけて連絡したのが始まり」。当時の会長の誘いで森林管理や伐採などの講習に参加していくうちに関心が高まった。「今考えたら、次の会長にするための作戦だったのかな」とおどけて見せる。昨年4月に会長に就任。現在は活動の傍ら、旅行先で撮った写真と文章で紀行冊子の編集にも取り組む。題材は家の周りからフランスなど、20冊以上に上る。「家にいるのはパソコン作業している時くらい。外出することの方が多い」
○…これからは「女性・外国人・子ども」の力が大切だと説く。「3つの力を巻き込んでいけば今まで出来なかった『森の育成』にも取り組める」。緑に囲まれた環境は「森の精と気が感じられて落ち着くし、場所に集まる仲間とも交流ができる」。自然環境の維持だけでなく、来てもらい和んでもらう仕掛けにも注力しながら活動の原動力としてにこやかに動き続ける。
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