麻生区合唱連盟理事を務めるなど区内で合唱活動に尽力する 今井 祐之(ゆうと)さん 上麻生在住 31歳
音楽は心のビタミン
○…麻生区のほか東京、神奈川を中心に約10団体で合唱の指揮・指導を行っている。新型コロナの影響で活動が制限されたときもあるが、最近はマスクをして練習を継続している。「こういう時だからこそ、文化の大切さを改めて知った。合唱のない生活がどんなにつまらないか」と実感したという。
○…音楽との出会いは、小学生のときに習ったピアノ。「あまり興味がなかったかな」と振りかえる。柿生中で吹奏楽部に入部するも「女子が多くて、ちょっと肩身が狭かった」と笑い、同時に学生有志の「昼休み合唱団」に入った。男の先輩が多く、ここで合唱の楽しさと一緒に、出会いの面白さを体験した。音楽室にあるCDをすべて聞き、それまで分からなかった合唱の奥深さを知った。
○…歌うだけでなく、指揮することの魅力を感じたのは県立多摩高時代。「一つのパートを担当するより、全体を把握して、合唱を作り上げていく、その作業は本当に楽しい」と目を輝かせる。ハンガリー、チェコを巡った海外演奏旅行では、教会で披露する機会があった。石づくりの建築物の中での奏でる音は、日本と全く違うこと知った。「各地で生まれた文化は、こういう背景でそれぞれ特徴があるんだと驚いた」と話す。
○…大学院卒業後は、本格的に指揮・指導の活動の輪を広げる。「音楽は心のビタミン。そう思えるような指導ができたら」。気分転換は旅行。曲の背景に関連した地を訪れ、曲の理解を広げていく。「実際に曲ができた場所に行くと新たな発見がある」という。今行きたいのは潜伏キリシタンを調べに長崎・五島列島。そしてJ-POPも興味の対象。「曲作りが違うので、とても面白い」と興味は尽きない。
|
|
|
|
|
|