「農と食」をテーマに、地域住民や企業、行政などが連携した取り組みを行う施設「nexus(ネクサス)チャレンジパーク早野」(早野1150の2)が今月7日、虹ヶ丘団地の隣接地にオープンした。運営する東急(株)は、同施設を拠点に、今後、多摩田園都市エリアで「職」「住」「遊」「学」の生活と、自然と農が融合した「歩きたくなるまち」を目指す。
同施設は、東急が所有していた市街化調整区域だった土地を活用。敷地面積7822平方メートルの中に、アプリで作業や管理を行う会員共有型のコミュニティ農園「ニジファーム」、火を楽しみながら火の使い方を学ぶ「ファイヤープレイス」、地産地消マルシェなど多目的に利用可能な「ネクサスラボ」、養蜂やカブトムシ育成などを通じて生態系を学ぶ「生き物の森」の4つのエリアが設けられている。
あざみ野商店会とコラボして収穫した野菜を飲食店で提供することなどを検討するほか、早野聖地公園の間伐材を使った薪(まき)を利用するなど、地域とも協働していく。
施設の立ち入りは自由で、利用時に専用アプリのダウンロードが必要。利用料については当面の間は無料。夏ごろに有料化する予定だという。
今後3年で10施設
同社は、多摩田園都市エリアで「歩きたくなるまち」を目指す「nexus構想」を掲げる。今後、構想に共感する行政や企業を募り、連携してサスティナブル(持続可能な)テーマに基づいた地域ネットワークを構築していく考え。飲料メーカーとのワークショップ、桐蔭学園との連携を検討中だ。同社沿線開発事業部の三渕卓担当部長は「コロナで生活様式が変わった。この構想は、これまで夢だった土いじりや焚火などを日常生活の中に定着させていくもの。その第一弾がこの施設となる」と開設した背景を語る。
今後3年で「エネルギー」「モビリティ」「資源環境」などをテーマにした10施設を同エリアで展開していく意向も示す。「構想に共感いただいた地権者や企業、行政が保有する空地や低未利用地などを整備し、地域の新しい仕組みを構築していきたい」と同社は話す。
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