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3月29日
田園調布学園大学(東百合丘)は今年度から地域の子育て支援事業「DCU子どもひろば:みらい」をスタートさせた。8月には地域の親子向けに土粘土のイベントを開催。同大が蓄積する専門性や研究成果を日常的に学外に発信し、将来的に子育て情報の発信、収集の市内拠点を目指す。
同大の子ども未来学部では幼児保育に関わる人材を育成。保育士や幼稚園教諭の資格を取得できる。同学部の内藤知美教授は事業を進めることで「専門知識のある教員や保育士を目指す学生がいる人的資源を、地域ニーズがある子育て支援として還元したい」と語る。
これまでも同大は行政や区内団体との協働で地域子育てに関するイベント等を行ってきたが、点在していたものを「みらい」として集約。「その上で、新しい取り組みも実現させたい」と安村清美副学長は話す。
8月27日には、2歳以降の未就学児とその家族を対象としたアートイベントが、同大キャンパス内で開催された。麻生区との協働で、家庭では扱うことが少ないという土粘土を使用し、参加者は手や足で感触を味わいながら自由に遊んだ。安村副学長は「保護者が子どもの意外な一面を発見できたり、親子の関係を深めるきっかけになれたと思う」と感想を語った。
学生の実践の場にも
「みらい」の事業は、同大に通う学生が学ぶ場にもなる。土粘土のイベントでは1年生が参加親子の写真撮影に協力。内藤教授は「今の保育の現場では、保育しながら写真を撮る機会も多い」と参加させた理由を話す。続けて「コロナ禍、子どもに直接携わる機会が教育実習までない学生も多い。子どもとの関わり方はイベントによっても異なるが、保育士を目指す学生が、まちの皆さんと一緒に学びながらできれば」と展望を語る。
今後の事業展開としては、親子対象イベントを中心に進め、10月には同大内に親子の居場所スペースを開設予定だ。安村副学長は「大学の心理学科と協力して心理相談も行いたい。川崎市の子育て支援の拠点になれたら」と話している。
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