多摩美の麻生区市民健康の森などで、アートイベント「森展」が11月20日まで開催された。
森展の会が主催し、麻生多摩美の森の会、多摩緑地保全地区こもれびの会が協力。テーマは「一年に一度、里山の森をみんなのアートでうめつくす」。子どもから大人までプロアマ問わず出展し、自然遊歩道や飲食店内も含め、1週間の期間中は約100点のアート作品が会場に並んだ。
今回はシンボル作品として、多世代が協力して、竪穴式住居を制作。柱に使用した竹は周囲の森から、茅は多摩川の河川敷から調達するなど、「地産地消」にこだわって完成させた。
16日に会場を訪れた高石在住の夫妻は「森展があると知って、初めて多摩美の森に来た。面白い空間活用だと思う」と声をそろえた。
子育て世代中心に
同展は約10年前、多摩美の森を保全、管理していた「多摩美の山トラストの会」が基金を集める認知活動の一つとして始めた。しかし、トラストの会は役目を果たしたとして昨年解散。アートや音楽を通じて森に親しみ自然を大切に思う心を残していこうと、子育て世代を中心とした「森展の会」に引き継がれた。
若い世代に引き継がれて2回目となった今回。開催を振り返り、同会担当者は「多くの皆さまの温かなご協力のおかけで今年も無事開催できた。地産地消の素材を集めて、子どもたちと制作した竪穴式住居は、制作過程から大好評だった」と語った。
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