空手の2つの全国大会で優勝した佐々木ひかるさん(市立白鳥中学校1年)が4月13日、川崎市役所を訪れ、福田紀彦市長に優勝報告を行った。佐々木さんは、世界全極真 志優会はるひ野道場に通っており、2大会で全国優勝を決めたのは自身初。「今年、両方の大会で連覇を目指したい」と今後の目標を語る。
小6だった昨年12月に愛知県豊田市で行われた「全日本ジュニアチャンピオンシップ」に、関東予選を勝ち抜いて出場した佐々木さん。同大会は直接打撃制(フルコンタクト)で、全国の各地区予選を勝ち抜いた約1370人が出場。幼年から高校生まで、年齢や体重などに分かれて競われる中、佐々木さんは小学6年生・女子重量級(42キロ〜)に出場した。
「小4のときに優勝して、前回はベスト8で負けていたので、優勝したかった」と佐々木さんは振り返る。1回戦から勝ち上がり、決勝では、前大会の準々決勝で負けた選手と対戦。160センチ、55キロの佐々木さんを大きく上回る体格の選手を相手に、延長戦で判定勝ちし、2年ぶりの優勝を決めた。「最初は緊張していたし、延長で体力が限界に近かった。試合が終わって自分に旗があがり、言葉にならない気持ちで、うれしかった」と声を弾ませた。
今年1月に大阪で行われた「W・K・Oジャパンアスリートカップ」も、同じくフルコンタクトの大会で、全国の各地区予選を勝ち抜いた870人が出場。佐々木さんは、小6女子の部(40キロ以上)に出場し、1回戦から勝ち上がっていった。「決勝の相手は、今まで対戦したことがなく、強いとうわさになっていた選手だった。会場のライトアップもすごくて緊張したけど、勝つことができた。大阪まで行ったので、勝てて安心したし、うれしかった」と振り返った。
市役所を訪れ、福田市長に大会の優勝を報告した佐々木さん。福田市長は「2つの大会で優勝し、川崎市から日本一が出るのはうれしく、誇らしい。激しいフルコンタクトは勇気がいる。それを乗り切っての優勝。さらなる高みを目指して、頑張ってほしい」と労い、エールを送った。
目指すは2連覇
佐々木さんは4人きょうだいの次女で、空手を始めたのは小1から。在学していた栗木台小の体育館で、空手の練習をしていたのを見て興味を持った。それから週に5回、練習に励み、実力を伸ばしていった。「やりたいことに集中して、徹底できる」と父親の友三郎さん。志優会の新津茂男代表は「芯が強く、向上心がある選手」と佐々木さんを評する。佐々木さんは「パンチが課題。蹴りにつなげて隙のない戦いがしたい。大会2連覇を目指して頑張りたい」と目標を語った。
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