視覚障害があっても映画を楽しめるバリアフリー映画鑑賞会が6月22日、川崎市アートセンターで開催された。
映画の状況説明、セリフなどが収録された音声ガイドを、字幕映画に合わせて再生する同鑑賞会。今回は、バリアフリー映画鑑賞推進団体のシティ・ライツが主催・企画した。同施設で一般の観客に向けて上映されたイタリア映画『帰れない山』の放映と同時に開催し、一般客に加えて視覚障害者と介添えの10人が参加した。
上映会終了後には、映画自体の感想や意見、不明点を交わす茶話会を実施。参加者たちは「静かな映画だったが、鈴の音や山鳴りなどの音で山の情景を感じた」「映画に出てくる動物はどんな姿?」「友人との関係性を主人公たちに重ねて聞いた」など、次々に感想や疑問を口にした。音声ガイドの収録を担当したバリアフリー活弁士の壇鼓太郎さんが、パンフレットや原作を参考にしながら補足説明を行う姿も見られた。
同団体の副代表を務める美月めぐみさんは、「実際にガイドがあると映画の中で気付ける点が増える。まずは視覚障害がある当事者にガイドの存在、良さを知ってもらいたい」と、活動の普及活動に意欲を示した。
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