川崎市教育委員会は先月、「川崎市地域文化財」を新たに27件決定し、麻生区からは最多となる10件が選ばれた。
「川崎市地域文化財」は、法令・条例により指定・登録がされていない文化財を対象に、市内の社寺や町内会・自治会、歴史・文化財に関わる団体、学校等の推薦を受けて、市教委が決定する。
今回、麻生区からは、有形文化財として「岡上神社拝殿及び覆殿」「岡上神社本殿の彫刻」「旧剣神社の石造不動明王坐像」など5件、有形民俗文化財として「岡上神社の手水鉢」「岡上神社の水天宮碑・金精大明神碑」など5件、すべて岡上神社に関わる10件が選ばれた。
岡上神社は、岡上村にあった剣神社(村社)、日枝山王社、諏訪神社、宝殿稲荷、開戸稲荷の5社を1909年に合併合祀し、村民融和のため地名をとって岡上神社とし、諏訪神社のあった場所に建てられた。本殿をおさめる覆殿は、剣神社本殿の覆殿として1848年に再建された建物を合祀時に移築。拝殿は、合祀時に建てられ、1923年の関東大震災で被災し、28年に再建されたという。
市教委の担当者は「岡上は川崎市の飛び地でコンパクトなエリア。地域に残されてきたものが大事にされ、地域が推薦してくれた。地域文化財からまちの歴史を多くの人に知っていただければ」と話す。今回選ばれた地域文化財は、普段見ることができるものと、拝殿内にあり、イベント時等にしか見れないものがあるという。
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