先月、麻生市民館で共同作品展を行った「籐・手工芸ふきのとう」の代表を務める 上戸 すみ子さん 高石在住
楽しむための挑戦続け
○…「手から手へ、手に触れてやすらぎを」のスローガンを掲げ、活動する「籐・手工芸ふきのとう」。先月、麻生市民館で区内の花道団体と共に、初めて、籐で作ったかごに花を生ける共同作品展を開催した。お互いの魅力を引き出し合う作品に満足気。「花道のメンバーの方が興味を持ってくれたようで連絡をいただいたりと、新しいつながりができた」とにこやかな表情を見せる。
○…結婚を機に地元・長崎から上京。クッキー工場や眼鏡屋などで働きながら、子育てに奮闘する日々を送った。子どもの大学卒業のタイミングで麻生区へ転居。友だちづくりのため参加したのが、ふきのとうの前身となる籐工芸を通じてボランティア活動を行う団体だった。「籐工芸は指先を細かく動かす作業。認知症予防や脳トレにもなる」。麻生区社会福祉協議会からの依頼を受け、中学校での体験教室の実施や、介護施設への出張講座などを行い、文化振興の一端を担う。
○…エアロビクスやお菓子づくり、折り紙、パッチワークなど、興味を持ったものは積極的に挑戦してきた。「なんでも趣味にしてきちゃいましたね」と照れ笑い。中でも、今一番の生きがいになっているのはステンドグラスづくり。長崎のビードロを彷彿とさせる透明な色合いや、光をあてた時の独特の輝きに惹かれ、毎週習得に励む。
○…バッグや花瓶など、さまざまな形で日常に溶け込む作品になる籐に魅せられ、約40年。共同作品展をきっかけに、市民館内に設置されている消臭用木炭を入れるかご作りを進めるなど、新たな活動にも取り組む。「いろいろな空気に触れ、体験することが刺激になる。会員が生き生きと活動し、前向きになる助けになれば」と、団体の進む道を作り続ける。
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