「寺子屋南ゆり」の実行委員長を務める 名川 創さん 王禅寺西在住 67歳
出合い重ねる第二の人生
○…小中学生の学習支援のため、地域住民が「先生」となり、学習支援や体験活動の運営を行う寺子屋事業。昨年9月に発足した「寺子屋南ゆり」の実行委員長を務める。先月には2回目の活動として、おもちゃ作り体験を実施。子どもの楽しそうな顔を励みに、今後の本格始動に向け、力を入れる。「季節感を取りいれた企画や体を動かす体験も行っていきたい。まずは軌道に乗せることから」と意気込む。
○…学生時代は、バスケ漬けの日々を送った。苦楽を共に過ごしてきた大学時代の仲間とは、現在も登山や食事に行くなど、親交を続ける。卒業後、コンピューター関係の会社に就職し40年間勤務。営業職でキャリアを積んだ後は、新人教育に注力した。「面倒を見た子たちが1人前になって声をかけてくれるときが本当にうれしかったですね」と目を細める。
○…現役から一線を退いた後、「社会貢献できることを」と妻の勧めで出合ったのが寺子屋だった。地域活動に馴染みはなかったが、心機一転、研修講座に参加。縁あって、自身の子どもが通った南百合丘小学校で活動することになった。「ほかの寺子屋の方から、ノウハウを教えてもらっている。地域でのつながりはグッと増えた」
○…「リタイア後は新しいことを3つ始めなさい」。会社員時代の先輩の教えのもと、寺子屋活動の他にも挑戦を続ける。麻生スポーツセンターでのトレーニング、揃えた道具や川のせせらぎに癒されるソロキャンプ。昨年12月には「なぜだか惹かれてしまう」第九の合唱隊としてミューザ川崎の舞台に立った。「多才な人に囲まれて皆さんのバイタリティーを強く感じる」。新たな出合いに刺激を受けながら、豊かに実る第二の人生を歩んでいく。
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