県政報告㉒ 循環型農業の実践 神奈川県議会議員 小林たけし
前回、議員連盟の視察例をお伝えしましたが、形に拘らず「思い立ったが吉日」とばかりに有志による単発の視察も数多くあります。定例会の合間の2月上旬、先輩議員からのお誘いで、民間企業による循環型農業実践の場を見学するために茨城県を訪問しました。
ロシアのウクライナ侵略によって、世界的に肥料価格が高騰しています。そのため肥料を比較的安価かつ安定的に供給するため、下水汚泥肥料を生産する施設を訪問しました。臭気を除いた粉末肥料を販売する他、実際に活用して自社の農地で作物を育てる畑に伺いました。最後に、収穫されたサツマイモを加工して茨城県が誇る人気商品干し芋が製造される工場を見学しました。この一連の流れによって一企業グループ内で、下水汚泥→肥料→作物栽培→加工品製造→消費による循環の和で肥料も含めた地産地消が推進されます。さらに、この取り組みを茨城県が後押ししており、自治体が実施する政策としても示唆が多くあります。県内の農協とも連携しているとのことですので、メリットとデメリットを見極めながら神奈川県農業に応用できる点はないか、検証する価値があるのかもしれません。
麻生区は川崎市7区の中で、最も都市農業が盛んな地域です。今後は麻生区の強みでもある農業について議会で質問できるよう、県全体を俯瞰しながら県が抱える農業の課題について勉強していきたいと考えています。
|
|
|
|
|
|