認知症の正しい理解や早期対応を目的とした「あさおもの忘れガイドマップ」がこのほどリニューアルされ、区内で配布が始まった。麻生区では、「認知症にやさしいまち あさお」の実現に向けてさまざまな取り組みを進めており、同ガイドマップもその一つ。より活用しやすい形状、内容に刷新され、認知症への啓発に努めていく。
「あさおもの忘れガイドマップ」は、2019年に行政、地域包括支援センター、認知症家族会、認知症サポーターなどのメンバーで構成された「あさおオレンジプロジェクト」を中心に製作されたもの。認知症当事者や家族の意見を反映し、これから認知症になるかもしれない人や、早期発見、早期対応によって症状を緩やかに進行させ、当事者が希望する生活を送ることができるようにすることを目的とし、認知症支援対策として製作された。
これまでは、A2判2ページをDM折りした形状だったが、同プロジェクトから挙がった「持ち運びしやすいものを」という意見を反映し、B5版の14ページ立て冊子にリニューアル。市内の4つの認知症疾患医療センターの情報、麻生区で認知症ケアの推進に取り組む団体等を表彰する「認知症にやさしいお店」の紹介などを新たに追加。加えて、地域の人たちの困りごとや相談を受け、暮らしやすいまちづくりに取り組む「生活支援コーディネーター」の情報も盛り込まれた。これまで掲載されていた、認知症当事者や家族らが集まったりする店舗情報なども、改めて11店舗を紹介。それに合わせてマップも刷新された。
昨年平均寿命が男女共に日本一となった麻生区。高齢化率は年々高まっており、市の統計書では2040年には認知症高齢者数が1万5千人を超え、4人に1人が認知症になると想定されている。区地域みまもり支援センター地域支援課の担当者は「認知症は早めに人とつながり、相談や受診することで進行を遅らせることができる。そうしたつながりや、居場所、相談先をまとめたものがこのガイドマップ。手に取っていただき、活用してほしい」と話している。
同ガイドマップは、区役所4階の地域みまもり支援センター地域支援課や2階高齢・障害課の窓口、図書館、地域包括支援センターなどで配布されている。
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