連載110 川崎市は市制100周年を迎えます! みらい川崎市議会議員団 こば りか子
今年7月1日、川崎市は市制100周年という記念日を迎えます。4カ月を切っているのですが、そもそもご存じですか?
市が実施した都市イメージ調査では、市制100周年の認知度が未だ約50%だったことが判明しました。これまで市が作成するポスターやのぼり旗等広報物に、デザイン化したローマ字と英語を多用していましたが、意図が伝わりにくいデザインであることを何度も指摘し、修正を求め続けた結果、ようやく日本語で「2024年川崎市は市制100周年」と表記され「100」という数字が明白なデザインロゴに変更されました。昨年秋頃からこのロゴを活用したのぼり旗や横断幕、ラッピングなどを街中で見かけるようになりました。ロゴの使用は、今は、協力している企業や団体、公共施設が中心のため、より認知度向上を図るため、スーパー、コンビニ等、市民が身近に利用する企業・施設にも活用を促すことを求めました。
また、このロゴを活用したステッカーについては5千枚作成し、公共施設等や、民間施設、店舗、車両等での掲出の協力を依頼するとのことですが、さらに増刷し、児童生徒や希望する市民にも配布するなどし、市民が自分事として市制100周年をとらえ、お祝いムードが高まる取組となることを提案しました。
次に、市制100周年記念として開催される全国都市緑化かわさきフェアについてです。
そもそも、麻生区の王禅寺ふるさと公園も同じ総合公園という位置づけながら、コア会場に指定されなかったことは残念ですが、富士見公園・等々力緑地・生田緑地をコア会場と設定し、秋(10月19日〜11月17日)と春(2025年3月22日〜4月13日)の2シーズン開催という全国でも類を見ない手法で実施されます。これは、周知広報を工夫しなければ、どちらかの集客が想定を下回る可能性が生じます。戦略ターゲット向けの重要な情報発信媒体としてSNSを位置づけているものの、フォロワー数が伸び悩んでいることを指摘し、継続して改善を求めてきました。委員会資料には、若年層へのアプローチのためインフルエンサーの採用や著名人等との連携などを図り、幅広く発信するとしていますが、発信することだけに注力するのではなく、同時にその効果を検証しつつ必要に応じて都度、改善を図るなどブラッシュアップしながら広く伝わる広報となることを求めました。また、SNSなどに不慣れな方向けの対策としてアナログな手法による広報も並行して着実に実施することを要望しています。
さらに、緑化フェアは今年度約24億円の予算を計上していますが、「レガシー形成」に向けた取組として、開催前からの様々な協働への取組みへの参加を通じ、多くの方に緑への興味や関心を持っていただき、緑地の保全や花壇づくりなど継続的な活動に繋げていくことが重要と考えているとしています。しかし、緑の保全団体には、高齢化により存続の危機を訴えるところも散見されることから、新たな取組にばかり費用をかけ、結果、一過性で終わらないように、これまで地道に活動を続け、本市の緑を守ってきた団体への支援とその活動が、地域の住民や子どもたちに引き継がれるような取組も合わせて行うよう強く求めました。
全国都市緑化かわさきフェアに、ぜひ足を運んでください。
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