川崎市川崎市 風しん患者が急増 市は予防接種を呼びかけ
川崎市内で風しん患者が急増している。7月23日現在で18件と、昨年の11件を大きく上回った。医療機関すべてが報告するようになった2008年以降で最多となり、市では早めの予防接種を呼びかけている。
風しんは、ウィルスによる感染症で飛沫感染する。潜伏期間は2〜3週間で、主な症状は発疹や発熱、リンパ熱の腫れなど。小児期に感染を逃れても、成人になって罹患することがある。対策としては予防接種が最も効果的という。
過去の届出数は、08年3件、09年1件、10年3件、11年11件。今年は7月23日現在、18件で08年以降最多。全国的に流行しており、人口が密集している首都圏では感染する可能性が高いと市健康局は警鐘を鳴らす。
届出数18件のうち、13件が男性。中でも30代が5件(未接種1件、不明4件)、40代が3件(未接種2件、不明1件)と多い。定期予防接種は77年から開始されたが、先天性風しん症候群の発生防止を目的に中学生女子のみを対象に行われたため、現在30代後半以上となる男性は定期予防接種の機会がなかったという。95年から男女とも対象になったが、現在の20代後半から30代前半の男性は接種率が低く、今年の風しん患者の多くが20代から40代の男性と考えられる。
厚生労働省では公費負担による制度で麻しん風しん混合ワクチン(MR)の2回接種を推奨している。妊娠初期の女性がかかると、胎児が感染し、難聴や白内障などの障害を持った子どもが生まれる可能性がある(先天性風しん症候群)。
市健康福祉局では「未接種や接種歴が不明の場合は、実費となるが接種したほうが良い。家族に妊娠の可能性がある人がいる場合は早めに」と呼びかける。予防接種の問い合わせは川崎区役所保健福祉センター地域保健福祉課(【電話】044・201・3204)、幸区役所保健福祉センター地域保健福祉課(【電話】044・556・6648)まで。
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4月25日