サンピアンかわさきの館長として活躍する 吉野 善久さん 茨城県牛久市在住 59歳
バイブルは自前のノート
○…コンサートや演劇公演、宴会などの会場として利用される「サンピアンかわさき」(市立労働会館)の館長に就任した。同会館の利用率をさらに高めるため、サービス水準の向上を目指す。サンピアンでの仕事に携わるのは97年以来のこと。今回の館長就任で、約15年ぶりに訪れた川崎の印象は「街全体が明るくなった」。とりわけ、JR川崎駅西口の東芝跡地にできたショッピングセンターには驚いたという。
○…大学卒業後、サンピアンを管理する西洋フード・コンパスグループ株式会社(当時のレストラン西武)に入社。日本橋のフランス料理店などの店頭に立ち、接客業のいろはを学んだ。その後、「つくば万博」英国館のレストラン責任者、五反田のホテル「ゆうぽうと」の総支配人などを歴任。「接客業は、今日のサービスがダメなら昨日までの評価が水の泡になる仕事。お客様がどう思い、どう感じるかを常に感じ取る感度が必要不可欠です」と仕事への思いを語る。
○…息抜きはテレビで時代劇を観ること。特に水戸黄門など、勧善懲悪のストーリーがお気に入りだ。「途中を見逃しても話が分かるから、気を張らずに見られる。仕事の息抜きには最適」。高校時代からの歴史好きでもあり、通勤の電車内では池波正太郎の時代小説や、浅田次郎らの作品を読みふける。
○…バイブルは入社時から事あるごとにつけてきた、数十冊にも及ぶノート。仕事の知識や当時の悩み事が書き込んであり、「現在と同じ悩みを抱えていることもしばしば。解決方法もちゃんと書かれていて、助けられています」。空き時間には川崎駅前の大型店舗を歩き回り、店のディスプレイや店員の接客に目を配っている。学ぶべき点は、会館スタッフにも伝えている。「フロアがわからないふりをして、質問したりもしてね」。真面目な口ぶりの端々に、時折茶目っ気ものぞかせていた。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
12月27日
12月20日