初代メカゴジラなど、数々の怪獣やキャラクターを手掛けてきたデザイナー 井口 昭彦さん 麻生区在住 73歳
デザイン一筋の人生歩み
○…1960年代以降、メカゴジラ、キングシーサーなどの花形怪獣やキャラクターを手掛けてきたデザイナー。映画など作品化された数は100にも上る。「想像したものが現実化していくのが魅力。人間が着ぐるみをまとい怪獣らしさを演出していた時代。怪獣が出てくるまでの空気感とか、細部にまでこだわっていたね」。デザイナーと特撮スタッフを兼任する多忙さゆえ、自身が携わった映画を劇場で鑑賞する余裕すら無かったほど。CG映像が主体の現代を見るや、「キャラクターの動きを自在に操れ幅も広がるし、制作側は楽しいんじゃないかな」。
○…新潟県で過ごした小学2年の頃、描いた絵が絵画展で入賞し、六日町駅に飾られた。「今思えば、デザインに興味を持ったきっかけだったかな」。父親の仕事の都合で転校を重ね、人付き合いが苦手になったことが好転。家にこもり絵を描き続け、高校は長野県有数の進学校に進むも、絵画クラブで作品づくりに没頭した。武蔵野美大に進学すると、舞台や映画などが専門の「芸能デザイン」を専攻。「将来性はないけど夢がある。早く日本一になりたかったからね」。その気持ちは本物で、卒業式当日は特撮の現場にいた。
○…長男は映画カメラマンの高橋創氏。「昔は”井口の子ども”と呼ばれていたけど、今は”高橋の親父”だよ」と息子の成長に目を細める。長女もCG作品を手掛ける職に就き、次男は京都の有名料亭で修業を積んだ日本料理人。そんな職人気質の血筋は孫にも。「5歳にしてはなかなかでしょ」と、スマホに収めた孫の絵は大器の片鱗を覗わせる。
○…現在公開中の「シン・ゴジラ」は既に鑑賞済み。「政治や戦争に絡めていて、子ども向けではないけど面白かった」。現役を退いた今も、怪獣の画を毎日描き続ける。「思いつきもあれば、一つの物から派生させることもあるんだ」。そんな画をまとめた本を出版することが、今の夢だ。
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