神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2016年8月26日 エリアトップへ

初代メカゴジラなど、数々の怪獣やキャラクターを手掛けてきたデザイナー 井口 昭彦さん 麻生区在住 73歳

公開:2016年8月26日

  • X
  • LINE
  • hatena
井口 昭彦さん

デザイン一筋の人生歩み

 ○…1960年代以降、メカゴジラ、キングシーサーなどの花形怪獣やキャラクターを手掛けてきたデザイナー。映画など作品化された数は100にも上る。「想像したものが現実化していくのが魅力。人間が着ぐるみをまとい怪獣らしさを演出していた時代。怪獣が出てくるまでの空気感とか、細部にまでこだわっていたね」。デザイナーと特撮スタッフを兼任する多忙さゆえ、自身が携わった映画を劇場で鑑賞する余裕すら無かったほど。CG映像が主体の現代を見るや、「キャラクターの動きを自在に操れ幅も広がるし、制作側は楽しいんじゃないかな」。

 ○…新潟県で過ごした小学2年の頃、描いた絵が絵画展で入賞し、六日町駅に飾られた。「今思えば、デザインに興味を持ったきっかけだったかな」。父親の仕事の都合で転校を重ね、人付き合いが苦手になったことが好転。家にこもり絵を描き続け、高校は長野県有数の進学校に進むも、絵画クラブで作品づくりに没頭した。武蔵野美大に進学すると、舞台や映画などが専門の「芸能デザイン」を専攻。「将来性はないけど夢がある。早く日本一になりたかったからね」。その気持ちは本物で、卒業式当日は特撮の現場にいた。

 ○…長男は映画カメラマンの高橋創氏。「昔は”井口の子ども”と呼ばれていたけど、今は”高橋の親父”だよ」と息子の成長に目を細める。長女もCG作品を手掛ける職に就き、次男は京都の有名料亭で修業を積んだ日本料理人。そんな職人気質の血筋は孫にも。「5歳にしてはなかなかでしょ」と、スマホに収めた孫の絵は大器の片鱗を覗わせる。

 ○…現在公開中の「シン・ゴジラ」は既に鑑賞済み。「政治や戦争に絡めていて、子ども向けではないけど面白かった」。現役を退いた今も、怪獣の画を毎日描き続ける。「思いつきもあれば、一つの物から派生させることもあるんだ」。そんな画をまとめた本を出版することが、今の夢だ。

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

渥美 和幸さん

白菜キムチの販売数でギネス世界記録を達成した「おつけもの慶」を運営する

渥美 和幸さん

川崎区港町在住 54歳

3月28日

吉川 勇児さん

「8小節プロジェクト わたしの『かわさきのうた』」のグランプリに輝いた

吉川 勇児さん

幸区在住 55歳

3月21日

草間 湖奈美さん

舞台「かわさきドリームミュージカル『太田どうかんと夢の城』」で演出を務める

草間 湖奈美さん

幸区下平間在住 40歳

3月14日

Daichiさん(本名:萩原大馳さん)

川崎市内に拠点を置くダンスグループ「KADOKAWA DREAMS」に所属する

Daichiさん(本名:萩原大馳さん)

多摩区桝形出身 20歳

3月7日

千葉 純子さん

「第58回かわさき市美術展」で最優秀賞を受賞した

千葉 純子さん

麻生区在住 64歳

2月28日

柿本 勝栄さん

中学校給食献立コンクールで保護者部門の最優秀賞を受賞した

柿本 勝栄さん

高津区在住 43歳

2月21日

求人特集sponsored by 求人ボックス

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月28日0:00更新

    0

  • 11月15日0:00更新

    0

  • 12月8日0:00更新

    0

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook