川崎臨港警察署長として陣頭指揮を執る 大竹 孝行さん 川崎区富士見在住 53歳
誠実に努力重ねて
○…9月3日付で川崎臨港警察署長に就任。「身の引き締まる思い。しっかりと覚悟を決めて取り組みたい」と意気込む。管内は京浜工業地帯があり、多くの石油コンビナートなどを有する地域だけに、大災害が起きた時のシミュレーションが必要不可欠だ。市や区、地元団体と連携した動きが取れるよう、地域の人たちとの顔の見える関係づくりに力を入れる。
○…警察人生で印象深いのは白バイ隊員時代。高校生の時から二輪車に乗ってみたいと思っており、隊員に志願。4週間に及ぶ訓練で適性が認められ、超難関である隊員に見事合格した。憧れの特別訓練員となり、選りすぐりの隊員らが運転技術を競い合う白バイ操法の全国大会にも出場。入賞は逃したが「悔しさをバネに昇任試験へ挑戦しよう」と決意した。日々の業務に真摯に取り組みながら、試験前は筆記勉強を続け、警部までの昇任試験に合格。「あの時の悔しさが自分をここまで引き上げてくれた」。
○…最近の休日の過ごし方は管内の散策。自分の担当する地域を知りたいという探究心から、1日3時間歩くこともある。最近回ったのは桜本や観音、大師方面。「地名の由来を調べながら歩くのも楽しい。町のことを知り、早く地域の方と親しくなれれば」とほほ笑む。元陸上部で走るのが趣味。「涼しくなったら管内をジョギングしたい」。
○…署員1人1人に力をつけることが地域で暮らす人たちの安心に繋がると考え、若い署員たちの教育に力を注ぐ。「自分の経験を伝えていく中で、自ら考え、地域の人に尽くせる人間になってほしい」とエールを送る。座右の銘は「誠実」。偽りなく真摯な気持ちや態度で接することで地域の人に信頼される警察を目指し、今日も管内の安全に目を光らせる。
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4月4日
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