川崎区桜本商店街の青果店「グリーンフーズあつみ」代表取締役の渥美和幸さんは、今は亡き父親の幸治朗さんが「商売の師匠」といい、今でも店奥の事務所には父親の写真を飾る。
渥美さんは20歳でこの世界に入った。商売のイロハである近江商人の「三方よし」の精神やお客様ニーズのとらえ方を父親の背中から学んだ。
幸治朗さんが生前、口癖だったのが「一つのものを売ってナンバーワンのお店になる」。実際「日本一のみかんの店」を目指し実践する姿を見てきた。常に父親から温かく見守られてきたとも語る。騙された時にも「いい経験。授業料だと思え」といわれたことは、強く心に残る。
渥美さんは15年前、白菜と腕利きのキムチづくり職人を手掛かりに、キムチ店「おつけもの『慶』kei」を立ち上げた。今や行列のできる店として知られるようになった。渥美さんはいう。「父の教えがあるからこそ、今がある」。今年、渥美さんの甥が入社した。先代の教えを伝えていきたいとも語った。
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