元参議院議員で公益社団法人「川崎・砂子の里資料館」館長の斎藤文夫さんが、自身が収集する横浜浮世絵400点余りを収録した『横浜浮世絵 斎藤文夫コレクション』(日販アイ・ピー・エス発売・3千円税別)を、今月出版した。「川崎、横浜がどのように様変わりし、今があるのかを、浮世絵を通じて知ってもらいたい」と、斎藤さんは語る。
今年が横浜港開港160周年の節目にあたり、
歴史的、社会的、文化的資料として後世に残したいとの思いから、元号が令和に変わった5月1日日付で同書を発行した。
横浜浮世絵は、開港後、文明開化によって発展する横浜を主題として描かれた浮世絵を指す。同書ではさらに江戸末期から大正、昭和の戦前の版画まで、幅広い時代の作品を収録。A4判237ページで「横浜浮世絵の源流」「幕末期の横浜浮世絵」「明治期の横浜浮世絵とその周辺」「横浜浮世絵の潮流」の4章にわけて紹介する。羽田の渡しや戦前の県庁が描かれた版画では「見る人によっては懐かしいなと感じるところが見どころの一つ」と斎藤さん。また、世界で数枚しかないような希少価値の高い作品も収められているという。巻末では同館理事の小池満紀子さんが年代的、系統的に解説し、作品を楽しむことができる。
斎藤さんは50年ほど前から浮世絵の収集を始め、川崎、多摩川、横浜、箱根を舞台にした作品と徐々に領域を広げていった。これまでに約4千点収集。名品も数多く、「斎藤コレクション」と呼ばれている。2001年には自宅を改築し、休館する16年まで無料で公開し続け、市の文化発展の向上に力を尽くしてきた。
今年12月には川崎市がアートガーデンかわさき3階(川崎区駅前本町)に浮世絵の常設館を整備。斎藤さんが所有するコレクションを無償で借りて展示する予定となっている。「外国人観光客を川崎に呼び込む大きな目玉、観光資源になるだろう」と斎藤さんは常設館に期待を込める。
斎藤さんの所有する横浜浮世絵を紹介する展覧会が6月23日まで神奈川県立歴史博物館で開催されている。
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