横浜市の林文子市長がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を表明したことを受け、斎藤文夫川崎港振興協会会長が横浜港運協会に同調し、カジノ誘致に反対する考えを表明した。
川崎港は、コンテナ港湾の取扱量を増やし、国際競争力を強化するため横浜港、東京港との連携強化を図っている。
斎藤氏は「藤木幸夫横浜港運協会会長が体を張ってまでも反対するといっている。相当な覚悟なのだろう」と推察した。その上で、川崎の港関係者の間でもカジノに関する勉強会を開いたことを明かし「同じ港湾人として、藤木さんに同調する」と述べた。また「横浜の誇るロケーションを簡単に壊したらおかしい」と語り、しかるべく景観を残し、将来の発展を考えられる山下ふ頭の転用を考えるべきだとも指摘した。さらに「藤木会長が示した代替案を一瞥もせず、カジノありきとするのは、元政治家としても納得がいかない」とも強調した。
統合型リゾート施設(IR)の誘致をめぐっては、川崎市の福田紀彦市長は昨年、「首都圏の中で羽田の隣接地域としては、IRを検討しないという選択肢はない」と申請検討の意向を示していた。ただ、横浜市の誘致表明を受けての川崎市の意見表明等は今のところない。地元経済団体である川崎商工会議所も現状、賛否を含めた考えを表明していない。
(8月27日起稿)
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