幸消防署(田中信一署長)は24日、下平間の稱名寺(本多和住職)で1月26日の文化財防火デーに伴う消防訓練を実施した。
訓練は同寺の庫裏から出火し、関係者が消火器による初期消火を試みるが失敗し、延焼したという想定で、同寺関係者による、消火器訓練のほか、署員と消防団員による一斉放水が行われた。
同寺は忠臣蔵で有名な赤穂浪士の遺品を所蔵しており、そのなかの「紙本着色 四十七士像」が川崎市の重要歴史記念物に指定されている。
田中署長は昨年の沖縄・首里城、フランス・ノートルダム大聖堂での火災を例に、「通報、発見、初期消火の遅れが大火災になってしまう」と訓示した。
本多住職は「文化財を所蔵していることの責任を感じている。防火意識を高めていきたい」と語った。
文化財防火デーは1949年1月26日に国宝・法隆寺(奈良県)の金堂が炎上し壁画が焼損したことをきっかけに翌年定められた。
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