幸区役所が鉄道に焦点を当てた地域活性に来年度から取り組む。2月10日に発表された2020度の市予算案で約80万円を計上。「新たな賑わいを創出したい」と意気込みを見せる。
同区によると、区と地域活動団体や企業が意見交換する「ゆめみらい交流会」を通じ、鉄道ファンの間では知られたスポットを多数持つことが発見された。中でも貨物列車、横須賀線、湘南新宿ラインなど様々な鉄道が往来する新鶴見信号場や新川崎駅は、全国の鉄道ファンが訪れる「聖地」となっている。こうした鉄道資源を生かし「鉄道のまち 幸区」を区内外にアピールするのが今回の取り組みだ。
新幹線が走行する風景を見下ろせる夢見ヶ崎動物公園のデッキ、川崎駅西口の線路沿いの桜並木、さいわい緑道となっている川崎河岸線跡地などを活用。御幸公園など区のランドマークを交え、区全体に回遊性を持たせたスタンプラリーを実施するほか、区内の鉄道関係者と協議しながら具体的な企画を立てていくとしている。
市の来年度の予算案によると、幸区は前年度0・3%減の9億4091万円を計上。
このうち、地域防災の項目は1209万円で昨年の台風19号の被害を受け、新たに水害を想定した垂直避難の体制を充実させる。エレベーターの無い避難所で要配慮者を運ぶためのベルト式担架や、備品移動に使う脚立など資機材の準備を進めるとしている。
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