新型コロナウイルスの影響で休館中のミューザ川崎シンフォニーホール(幸区大宮町)がミューザの魅力を知ってもらおうと動画などの配信を行っている。担当者はこれをきっかっけにクラシックファン以外にも興味を持ってもらえたらと期待を寄せる。
ミューザ川崎は5月4、5日に「こどもフェスタ」を開催予定していたが、4月に中止を決定。そこで企画されていたイベントを自宅で楽しんでもらおうと公式ブログで「おうちでミューザ」と題し、4月18日から動画配信を始めた。
第1弾は「音楽のまち・かわさき」のマスコット・ミュートンが照明・音響調整室や楽屋など、普段見ることのできない舞台裏を案内する。
第2弾はホールオルガニスト・大木麻理さんのパイプオルガン演奏によるラジオ体操。はじめの腕と足の運動の時の「オーケストラの指揮者になったつもりで〜」などのオリジナルナレーションも楽しい。
第3弾ではグーグルのストリートビューでホール内を自由に移動できる。パイプオルガンの演奏台など、普段では絶対に行けない場所も見ることができる。
ほかにも朗読とオルガン演奏を楽しむ「おはなしオルガン」や、ホールアドバイザーのピアニスト・小川典子さんによる演奏動画などを配信している。
こうした動画配信のきっかけは卒業式でよく演奏されるエルガー作曲の行進曲「威風堂々」第1番のパイプオルガン演奏を配信したこと。多くの学校で中止になった卒業式を気分だけでもを味わってもらおうと3月11日に配信し好評を得た。3月8、14日に行った東京交響楽団の無観客ライブ配信が延べ20万人に見られたことでも動画の可能性を感じていた。
担当者は「ラジオ体操などは2週間で約2万8千人に見られている。今は自宅で楽しんでもらって、いつかホールに来てもらうきっかけになれば」と話した。
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