「こんな時だからこそ、願い事を書こう」。コロナ禍で各地の催しの中止が相次ぐ中、市民団体「かわさき楽大師プロジェクト実行委員会」が毎年実施している「七夕まつり」の開催を決めた。”新しい生活様式”にあわせた形を模索し、現在準備を進めている。子ども達が願い事を記す短冊はあす27日から7月7日午後4時までオンラインで受け付けている。
同実行委員会は「願い事が叶う大師(まち)」をキャッチコピーに、様々な催しを展開する。七夕まつりもその一環で近年は、大師地区の複数の商店街を会場に行われてきた。
実行委員会によると、4月の緊急事態宣言発令後、大師界隈は「ひっそりしている」し、「売り上げが前年同月比で9割減となった店もある」との声も聞かれるという。県外移動自粛解除などで少しずつ人が出始めているが、これまでの日常とは程遠い。七夕まつりは、コロナの収束と活気を取り戻したい地域の願いでもある。
今回のイベントは「願い事が叶う短冊」と銘打った短冊作成をオンライン上で実施。川崎大師タウンネットの専用ページ(http://www.e-dais
hi.net/2020tanabata/)のフォームに直接名前と願い事を書き込むか、添付ポスターをダウンロードして必要事項を記載した上で奉納箱に投函する。奉納箱は川崎大師平間寺大山門前『住吉』前付近(午前10時から午後4時)とセブン‐イレブン川崎大師東門前店に設置。集まった短冊は、栃木県にある「塩原温泉川崎大師厄除け不動尊」に届ける。7月28日に行われる年祭法要で、みんなの願い事が叶うよう「お焚き上げ」し、「彦星・織姫がいる空に届ける」(実行委員会)。
当初は集まった短冊を笹の葉にくくり付けて七夕飾りを設置する案もあったが、新型コロナの感染拡大の可能性もあることから、見送ったという。「ひそかにお願いし、願いが叶ったら心の中で満足していただければ」と実行委員会は理解を求める。短冊募集に先駆け、協力を依頼する大師地区内の保育園、幼稚園、小学校、中学校にチラシ5千500枚を配布した。あすからの一般募集を前に「一人でも多くの方に参加してもらいたい」と呼び掛ける。
問い合わせは、川崎大師タウンネット(http://www.e-daishi.net)。
![]() 例年、賑わいを見せる七夕まつり(昨年)
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