幸区役所は若年層に向けた区の魅力発信に市立幸高校(幸区戸手本町・安藤勉校長)の生徒と連携する取り組みを始めた。3年生6人のチームは7月30日から動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」での動画配信を開始。区は同世代の情報発信に若い世代が反応し、区に関心が向くことに期待を寄せる。
幸区の人口約17万2千人(2020年6月末時点)のうち中・高生世代の13歳から18歳は約4・6%にあたる約7900人。区は次代を担うこの世代をまちづくりにつなげることが大事だと意識している。
地域の魅力について区はこれまで市政だより幸区版やホームページで紹介。一方でこの若年層へのより効果的な発信方法を模索していた。
今年1月、幸高校普通科の総合学習「幸探究」の授業で「幸区の魅力」をテーマにしてきた岡本のりかさん、川満遥さん、齋藤祐希さん、武井華奈(はるな)さん、横田彩佳さん、吉井夏蓮(かれん)さんの6人が、SNSを活用した情報発信の必要性を区に提案したのを機に実現。
先日「saiwaii_infinities」というアカウントで石川記念武道館(幸区下平間)を題材に第1弾を配信した。同館が「あまり知られていないのでは?」ということ、「6人中3人が武道をしている」ことから取り上げた。武道館の存在だけでなく、武道以外にダンスにも使えることを動画でPRした。
今後は幸消防署、夢見ヶ崎動物公園、区内カフェ巡り、多摩川、地域の団体紹介などを予定。生徒たちは「区長と校長先生に踊ってもらって興味をひく動画も作りたい」とも。卒業まで2週間に1回は発信を続け、2年生にもつなげていきたいとしている。
これまで10回近く打ち合わせを重ねた中で区役所の担当者は「地域資源となりそうな個性的な店や人なども話題に挙がるなど新しい発見もあった」と語った。
関敏秀区長は「多くの人に見てもらうことで成功体験をもち、区の活動をする喜びを知ってもらいたい。ゆくゆくは区政、市政を担うような人材になってくれたらと思う」と期待する。
閲覧するにはスマートフォンまたはタブレットでTikTokアプリから「#幸区魅力発信」で検索。
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