全国的に梅雨が長引き、日照不足と長雨の影響により野菜の価格が高騰している。これにより川崎市の学校給食は、栄養素の近しい代替品への変更や、献立の差し替えの検討も迫られている。
川崎市教育委員会担当者によると、学校給食は通常市内市場で国産野菜を調達し2カ月先の献立まで作成しているが、食材が品薄になると調整が必要となってくるという。「調達産地を複数に広げることで現状は食材を確保できているが、今後どうなるか。引き続き安全安心な美味しい健康給食を提供していきたい」と話した。
川崎北部市場で青果の卸をしている東一川崎中央青果(株)の野菜部によると、ニンジンの昨年7月のキロ単価は105円だったが、今年は253円で2・4倍となるなど、全体的に価格が高騰しているという。
JAセレサ川崎担当者は「日照不足による糖度不足など全体的に生育状況が悪く、秋野菜の収穫の遅れも見込まれる」と話す。
今年の関東地方の梅雨明けは8月1日で、例年よりも11日遅かった。横浜地方気象台の集計によると、7月の日照時間は61・2時間で、平年の162・9時間と比べ半分以下だった。
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