サッカーJ1・川崎フロンターレプロモーション部部長として数々のイベントを仕掛け、地域に愛されるクラブへと押し上げた天野春果さん(49)が3年半ぶりに復帰した。「久々にエンブレム入りのシャツに袖を通して高揚感がありますね」と嬉しそうに語る天野さん。出社初日の10月1日はかつて自ら仕掛けた「かわさき応援バナナ」を朝食にとった。「コロナ禍の川崎を元気にするためにやりたいことがあった」と復帰した思いを込める。離れていた間、サポーター目線でまさに客観的にクラブを見ることができた。スタジアムの雰囲気、空気感、町との距離感など、クラブの良さを再確認。課題も見えてきた。
今季は圧倒的な強さで首位を独走するフロンターレ。「見ていて面白いサッカーをしている。オニさん(鬼木監督)すごいな」。コロナ禍により、戦績が際立つが「クラブの温かさ、面白さをどう伝えていくか」と気を引き締める。早くも来季に向け、構想の準備にとりかかる。「詳しいことはまだ言えないけれど、お楽しみに」と笑みを浮かべる。
東京2020大会も引き続き従事
復帰までの間、天野さんは東京2020組織委員会職員として2020大会を盛り上げる企画に取り組んできた。その中の一つ、大会史上初となる五輪応援衛星を開発。衛星に搭載したガンダムが宇宙から大会を盛り上げるメッセージを送る「ガンダム五輪応援衛星」は、各方面から注目を集めている。この企画を最後までやりきるため、来年の大会終了まで、非常勤職員として組織委員会にも籍を置く。天野さんは「フロンターレも東京2020も10割役割を果たす」と語る。
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