知的障害のある人たちのアート活動を支援するNPO法人studio FLAT(幸区北加瀬・大平暁理事長)は2月20日(土)から開催する「マルシェ フラット」に先駆けて、コトニアガーデン新川崎(幸区北加瀬)内の店舗に呼びかけ、「さをり織り」の反物を協働で制作した。
2月1日の「タリーズコーヒー」を皮切りに、「リブラおしゃれ工房」「エスケイ薬局」「にじいろ保育園北加瀬」「エニタイムフィットネス」の協力を得て約4mの反物を仕上げた。一部店舗を除き、織り機を各店舗に持ち込み、店のスタッフや園児らが織りを体験した。
同マルシェは障害のあるなしに関わらず、地域との交流を目的に、約1年前から計画。当初は昨年9月か10月での開催を予定していたが、コロナの影響で延期を余儀なくされた。そうした中、同9月に川崎中原ロータリークラブから「さをり織り」の織り機が寄贈されたことで、今回の企画が実現した。
「さをり織り」は創始者の城みさをさん(故人)が、1969年に自分で折った縦糸が一本抜けた織物をヒントに生み出した、アートとしての手織り。機械織りのような均一、パターン化から抜け出し、織手の自由な発想と視点を大切にしている。
ハンドメイド教室・お直し「リブラおしゃれ工房」の遠藤恵子さんは「普段、布で作品を作って提供しているが、一から布を作るのは初めてで、貴重な体験をさせてもらった。FLATの存在を多くの人に知ってもらえるイベントになればと思います」と期待を込める。
大平理事長は「コロナでなければFLATに来てもらうところだったが、予期せずキャラバンのような形になって他の店とつながれたのはよかった。織った布はイベントの時にマルシェの象徴として飾るので楽しみにしていただきたい」と来場を呼び掛ける。
物品販売や作品展示、さをり織り体験も
マルシェはあす20日(土)から23日(火・祝)まで、コトニアガーデン新川崎(幸区北加瀬)で開催する。時間は午前10時から午後5時。入場無料。
当日は、FLATが制作したアートジオラマやポストカード、リブラとコラボしたさをり織りエコバッグなどの販売が行われる。
また、コトニアガーデン内の店舗にFLATの作品が特別展示される。
子どもを対象としたさをり織り体験も各日、午後1時30分から2時30分まで開催する。
問い合わせはstudio FLAT(【電話】044・200・4664)まで。
川崎区・幸区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|