JR東日本の3月ダイヤ改正にあわせ、首都圏と伊豆を結ぶ特急列車として運行してきた185系特急電車「踊り子号」が3月12日で引退する。
引退前にその姿をもう一度見ておきたければ、幸区の「多摩川見晴らし公園」「矢向踏切」がおすすめ。インターネット新聞「鉄道新聞」編集長の福岡誠さんによると、特に矢向駅は車通りが多いので撮影場所には不適だが、後方に広めの歩道があるのでビュースポットとしては最適だという。
最後の国鉄形特急車両
踊り子号は1981年10月1日にデビュー。それまでの急行「伊豆」と特急「あまぎ」に代わって公募で「踊り子」と名付けられた。ヘッドマークは川端康成の小説「伊豆の踊子」のヒロインをモチーフとした少女の横顔。国鉄時代の特急電車の乗降用ドアは1車両に1カ所だったが、185系は普通車の車両は両端に2カ所、ドア幅は標準の700mmよりも広く1000mmで、乗降がスムーズに行え、大きな荷物やスーツケースの持ち込みにも最適だった。また従来の特急電車の窓は固定窓だったが、185系は開閉式だった。普通車の窓枠は銀色だがグリーン車はレモンゴールド色で分けられていた。
福岡さんは「JR東日本最後の国鉄形特急車両として真っ白なボディに緑のストライプ模様でモーター音を唸らせながら駆け抜ける姿は存在感があった。定期運行からの引退は一つの時代に終わりを感じる」とコメントした。
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