川崎市教育文化会館で2月6日から連続3回講座で「講談師入門」講座が開かれている。プロの講談師・神田紫さんに師事し、社会人講談師として活躍する下神田克紫さんを講師に、参加者らは日本の伝統芸能を学んでいる。あす20日の最終回には成果発表として講談を1席披露できるよう練習を積んでいる。下神田さんは2月11日に真打ち昇進と六代目神田伯山を襲名した人気講談師の神田松之丞さんと同じ一門。「前座の頃から知ってる。最初は声だけ大きくてね」と冗談交じりにエピソードを紹介。参加者の興味を引いた。
第1回目は講談の歴史や概要なども解説され、「落語にはオチがあるが、講談にはない」「講談は実話に基づいた話で、落語はフィクション」「講談はせりふと語りが5割、落語はせりふ9割」など、落語との違いが示されると参加者からは「知らなかった」との声が聞かれた。
当日は下神田さんが伊達政宗の家臣・井伊直人の出世物語『仙台鬼夫婦』を1席披露。参加者からは笑いがもれた。小道具の張り扇作りも体験。下神田さんは「張り扇はお店で売っていない。プロも手作りマイ張り扇を使っている」といい、参加者らは和紙と割りばしを使い、苦戦しながらも仕上げた。飯田祐久子さんは「コロナで声を出す機会や人と対面で話し、交流する機会が減った。声で感情を伝えるという部分を大切にしたいので講談に興味を持った」と参加理由を語った。
![]() 手作りマイ張り扇も作製
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