幸区役所は3月3日、1階正面入り口横に「外国人市民情報ルーム」を新たに設置した。外国人市民へのわかりやすい情報提供を目的とし、市が発行する英語・中国語(簡体字)・ハングル・ポルトガル語・スペイン語・タガログ語・ベトナム語の情報誌の配架、モニターを使った動画の放映を行う。また、幸区在住の折り紙創作家・國宗慎さんの「折り紙マーコール」を展示する。=外面参照
外国人にごみの出し方の指導をして欲しいという区民の要望から、生活関連の情報をいかに外国人に伝えるかが課題となった。幸区への転入時にごみの出し方や防災についてのマニュアルを手渡しているが、読まれていない実情がある。そこで、外国人にこれらの情報に興味を持ってもらい、自発的に資料を手にしてもらおうと、「やさしい日本語」のナレーションで動画を作製。また、日本に親しみを持ってもらうことを目的に折り紙作品を展示し、ツルの折り方の動画も流している。
同ルームを訪れた在日韓国人のユウ知恵子さん(63・中原区)は「言葉の壁で区役所を利用しづらいと感じている人もいるので、区役所利用の入口になれば」と期待を寄せた。
同ルームは市民活動コーナーの一画を利用して設置。区の担当者は「市民活動を行う皆さんとイベント開催などして、外国人と日本人の交流の場にもなればと思う」と話した。
幸区には今年1月末時点で5531人の外国人市民が在住している。
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