川崎区殿町の研究拠点「COINS」が研究を進める「体内病院」が、「第3回日本オープンイノベーション大賞」の選考委員会特別賞を受賞。先月末に表彰式が行われた。同大賞は、今後の見本として期待される先導性や独創性の高い取り組みを称えることを目的に内閣府が実施している。
COINSは大学、企業、研究機関、自治体等の産学官連携により、革新的な研究を進めている点などが評価された。
「体内病院」はウイルスサイズのスマートナノマシンが体内を巡回し、24時間治療、診断を行うシステム。例えば、がん治療の際に使われる抗がん剤は、異常を起こしている細胞以外の部分にも作用してしまい、副作用などが起こる。ナノマシンはがん細胞に直接薬を届けることで、副作用を抑えながら治療を進められる。また、初期の段階で異常を見つけ、本人も気づかないうちにその場で治療を行うことも可能となる。「いつでもどこでも誰もが病から解放される健康な社会」の実現に向け、2045年の完成を目指す。
研究リーダーを務める片岡一則さん=人物風土記で紹介=は「産学官が連携し、オープンに意見を交わして進めてきた研究が認められ、うれしい」と喜びを語った。
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