市立川崎総合科学高校(幸区小向仲野町)に通う1年生221人を対象にした「川崎臨海部 しごとスタイルプログラム」と銘打った取り組みが7月13日から始まった。
臨海部の企業やその活動を身近に感じてもらおうと、川崎市臨海部国際戦略本部が企画。企業のプレゼンや仕事場の見学などを通し、授業で学ぶ技術や知識が実際の企業活動でどのように生かされているのかを知り、現実的な将来像をイメージしてもらうことを目指している。市の担当者によると、臨海部が発展していくには次世代の若者への認知度をあげる必要があるという。一方の企業側も地元の高校生の採用に苦労している現状があるという。こうした課題を解決するために教育プログラムとして実施したと説明する。
第1回目は9社(JERA川崎火力発電所▽東京電力パワーグリッド▽信幸建設▽昭和電工▽東亜石油▽日本ゼオン▽日本冶金工業▽川崎バイオマス発電▽日の出製作所)が同校へ出張し、自社の取り組みを紹介。プレゼンタイムや設営されたブースでは「職場で社員同士が『ご安全に!』とあいさつを交わしている」と語る担当者や「町工場だから何でも作っている。大企業ではないが誇りを持っている」といった気概に触れた企業もあった。
参加した池田秀星さん(16)は「同じ素材でも企業によって加工の仕方が違うという印象を受け、興味深かった」と語った。プログラムは来年1月まで定期的に実施。
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