県政報告 報告「新型コロナ感染症対策特別委員会」より 県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ
神奈川県議会には常設の8つの「常任委員会」とは別に、必要に応じて特定の事件を審査・調査する「特別委員会」があります。通常は1年限りですが、「新型コロナウイルス感染症対策特別委員会」は昨年に引き続き設置され、私、西村くにこは今年度、新たに委員に任命されました。
自宅療養者の不安を払拭せよ!
8月19日の新型コロナ感染症対策特別委員会では、感染の発生状況や医療提供体制、ワクチン接種の状況や産業の影響、学校の対応などが報告されました。
県内の感染者の累計は11万578名(クルーズ船感染者を除く)、爆発的な感染者の増加に伴い、病床利用率は8割を超えており、自宅療養者は1万2685名に上りました(8月15日現在)。私のもとには自宅療養者から「健康観察の電話がつながりにくい」「配食サービスがすぐに届かない」などの声が寄せられており、県の改善を求めました。県では担当者の増員を図るとともに、新たな宿泊療養施設の確保やAIを活用した連携システムを展開。また、新たに自宅でも酸素投与を行えるよう酸素濃縮装置の貸出を実施することを明らかにしました。
早期治療でコロナ重症化を防げ!
神奈川県では、医師により入院が必要と判断された患者の搬入先が確定するまで酸素投与を行える「かながわ緊急酸素投与センター」を設置しています。大変重要な取り組みではありますが、これは応急措置であり、治療ではありません。
本年7月、軽症・中等症者の重症化を防ぐ「抗体カクテル療法」として、中和抗体薬「ロナプリーブ」が特例承認されました。ロナプリーブは感染の診断確定後、できるだけ早期に投与する必要がありますが、使用については入院患者に限られます。しかし、現在、医療機関はひっ迫しており、投薬のための病床確保が難しい状況です。私からは、病院協会等との調整とともに「中和抗体薬投与センター」の設置や自衛隊への医療人材の派遣要請など、重症化を防ぐための治療体制の構築を求めました。
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11月29日
11月22日