ミューザ川崎シンフォニーホールと川崎市主催の「フェスタサマーミューザKAWASAKI」は8月9日、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出される中、19日間にわたる全20公演を終えた。のべ入場者数は1万7277人、オンライン有料鑑賞券販売数は5837枚(8月9日時点)だった。1公演の席数を600席に限定した昨年は入場者数7826人、オンライン有料鑑賞券販売数は1万140枚だった。
同ホールの前田明子さんは「同じ時期に中止になる音楽祭がある中、最後までやれたことはありがたかった」と振り返った。いつ中止になるかという不安は毎日あったという。
昨年同様、コロナ下での開催となった同フェスタ。今年は席数の制限をせずに、ステージ上の出演者も昨年より多い編成となった。前田さんは「久しぶりに大音響を聴いた。音楽を浴びている感じがし、会場のお客さんも一体感が持てたと思う」と話した。歓声を上げられないため、「ブラボー」と書いたプラカードやタオルを掲げる人もおり、客席とステージのコミュニケーションも見られたという。
コロナ下の公演で様々な制限があったが、「場所と時間の共有の価値が見直される契機になった」と話す。コンサートの映像配信が普通のことになるなどの側面もあった。来年の状況は何も見えないが「この状況に慣れてしまわないように」と気を引き締めた。
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