川崎区内の4郵便局でトーチを巡回展示する「聖火トーチリレー」の出発式が11月9日、川崎港郵便局で開催され、大師海岸郵便局に手渡された。現在は旭町郵便局(22日まで)で展示され、最後に浅田郵便局(23日〜30日)につなぐ。沿道で見ることのできなかった住民の目に触れる機会を作りたいと企画された。
神奈川県は新型コロナの感染拡大を受け、6月に予定していた聖火リレーの公道走行を中止に。港郵便局からは所属の柴田彩乃さん(28)が聖火ランナーに選出されていた。実際に走ることは叶わなかったが、五輪の感動を地域住民と共有したいとの思いで港郵便局の小松崎将和局長を中心にトーチリレーが企画された。小松崎局長は出発式で「コロナ禍で沈みがちな市民の心にリレーを通じて灯りをともすことができれば」と思いを込める。
柴田さんは昨年出産を経験。節目としてランナーに手を上げていた。点火式に参加し、「家族と参加できて思い出に残った。今回のリレーでも多くの人の心に残れば」と話す。「第二走者」となった大師海岸郵便局の石渡幸一郎局長は「初めて手に取り感動した。せっかくの機会なので多くの方に五輪の余韻を味わってほしい」とあいさつした。
同企画は川崎区内の20郵便局の中から、展示が可能な3局を選出。11月9日から15日まで大師海岸郵便局、16日から22日まで旭町郵便局、23日から30日まで浅田郵便局で展示。最後は港郵便局に返還される。
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