川崎地域連合の議長に就任した 渡部 堅三さん 川崎区在勤 60歳
みんなを笑顔にしたい
○…「7万人の組合員と一丸になり、全ての仲間を幸せにする」。11月12日、川崎市内最大の労働組合の集合体、川崎地域連合の新議長に選ばれ、こう決意を表明した。連合の取り組みは労働者の祭典「メーデー」が有名。他にも町会と取り組むクリーンキャンペーンや、地域の人が参加できるイベントなどに長年注力してきた。こうした取り組みで存在感を示していきたいと話す。
○…所属会社のJFEスチールは2年後の京浜地区の高炉休止を決定。多くの組合員が転勤を余儀なくされるなか、同社京浜労働組合の執行委員長として、家庭の事情などで転勤できない人の雇用を守るために奔走する。残る工場を将来的に存続させるとの約束を取り付ける交渉も会社としていく。「辛いタイミングで責任者になっちゃった」と苦笑いするが、その目は使命感に燃える。
○…新潟県出身。高校卒業後、日本鋼管(現JFEスチール)に就職。1986年に上司に誘われ京浜労働組合の専従職員になった。以来35年間、組合員の地位向上、労働条件の改善などについて会社と団体交渉を行う組合活動一本に力を注いできた。京浜地区だけでなく、組合本部での勤務や「連合神奈川」に派遣されるなどのキャリアを積んできた。「時には叱咤されることもあったが、組合員の皆さんの笑顔がやりがい」と活動の醍醐味を話す。
○…花が好きで、休みの日はガーデニングで心を癒す。「土いじりは無心になれるからいい」。月に1回、町内会の自主防災組織の仲間と地域の公園の花植えも行う。殺風景だった公園を華やかにしようと、土を掘り起こして花壇づくりから始めて早10年。花植えも、組合活動もその根っこには座右の銘「継続は力なり」の精神がある。
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11月22日
11月15日