「かながわ商店街大賞」特別賞を受賞した鹿島田商店会の会長を務める 遠藤 由佳さん 幸区在住 44歳
穏やかさの中に、にじむ決意
○…コロナ禍で「つながりを途切れさせないように」と始めたユーチューブを活用したイベント開催などの取り組みが評価された。『カラオケ選手権』では加盟店スタッフらの歌声とともに、飲食店の調理の様子や店の外観などを収録。パフォーマンスを楽しみつつも商店会を知ってもらえるよう工夫を凝らす。「コロナ禍で制限も多いが、少しずつでも前進していければ」
○…昨年7月、女性初の会長に就任。71店舗が加盟する同商店会。会員数は微増傾向だが、個人店が多く役員の担い手が少ない中「他の人の負担にならないように」と自ら手を上げた。家族で営むカラオケ店を開店した12年前に入会し、イベント実行委員を務めるなど精力的に活動してきた。「商店会で多くの人と出会えた。皆さんにも入ってよかったと思ってほしい」。会員に寄り添い、回覧板のオンライン化に着手するなど活動しやすい環境作りを進める。
○…大阪府で生まれ、慶応大学への進学を機に上京。大学で出会った夫の影響でフランス文化に興味を持った。仏映画『アメリ』で流れるアコーディオンの音色に魅せられ、卒業後は会社勤めをしながら音楽活動にのめり込んだ。本場フランスの大会にゲスト奏者として招かれたことも。「興味を持ったらのめり込むタイプかも」とはにかむ。商店会デビューも「イベントでの演奏だった」と縁を感じる。
○…戦国大名・北条氏の朱印にしるされた財産と生命が穏やかであるよう願う「録寿応穏(ろくじゅおうおん)」に商店会を重ねる。「お客様にしっかり足を運んでもらうことが大切。地に足をつけて商売を営んでいくことが地域活性にもつながるはず」。イベントはその一環。途切れさせないよう、支えるのが会長の役目と自覚する。
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11月15日
11月8日