神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2022年3月11日 エリアトップへ

ハートマンヤマシマウマ 園の人気者、気づけば1頭 血統で繁殖できず

社会

公開:2022年3月11日

  • X
  • LINE
  • hatena
在りし日のビリー=夢見ヶ崎動物園提供
在りし日のビリー=夢見ヶ崎動物園提供

 夢見ヶ崎動物公園(幸区南加瀬/村木芳夫園長)で飼育されていたハートマンヤマシマウマのビリーが2月6日、24歳5カ月で死亡した。昨年6月にはミドリ(22歳8カ月)も他界。同動物園には2頭の息子、アース(14歳8カ月)だけになった。現在、同種は日本国内に5頭。血統の関係で繁殖ができず、このままだと動物園でその姿を見られなくなる日が来るかもしれない。

 ビリーは2004年に来園。ミドリとの間に、アースのほか、イブキ(オス・13歳5カ月/香川県しろとり動物園)、オリーブ(メス・10歳7カ月/広島県福山市立動物園)、キララ(メス・9歳1カ月/茨城県日立市かみね動物園)の3頭の子を儲けた。

 国内5頭のうち4頭は兄妹で、福山市立動物園のエイタ(オス・14歳6カ月)だけ血統が違う。仮にエイタとオリーブやキララの間に子どもができても、その後は近親交配になるため、繁殖できない。生息地からの輸入について村木園長は「コロナ禍や、経済的な理由もあり、厳しい。繁殖のために個体数の少ない生息地から連れてくることに疑問を投げかける人もいる」という。動物園の「顔」的存在であり、長い目で見て、繁殖については可能性を探っていきたいとも話した。

 ハートマンヤマシマウマはアフリカ南西部の山岳地帯に生息するシマウマの一種。絶滅の危機にある危急種とされ、野生の生息数は約8000頭(2008年資料)。寿命は飼育下では約25歳だという。

レッサーパンダも貴重

 同動物園には他にも絶滅の危機に瀕している動物が飼育されている。同動物園の人気ものレッサーパンダもその一種。国内の多くの動物園で飼育されており、珍しさを感じないかもしれないが、実は絶滅危惧種。中国四川省やネパールなどに生息地が限られ、数は2500頭から10000頭と言われる。

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

市内2局「地元を元気に」

ラジオ放送100年

市内2局「地元を元気に」

かわさきFM、FM大師

1月10日

デジタル活用で施策推進

黒岩知事インタビュー

デジタル活用で施策推進

新地震防災戦略策定へ

1月1日

新たな価値生む都市へ

新たな価値生む都市へ

福田市長、2025年を語る

1月1日

市民活動考える機会に

有志企画

市民活動考える機会に

1月18日にフォーラム

1月1日

有料化導入は21%

家庭系可燃ごみ

有料化導入は21%

県内自治体アンケート

12月27日

食用花の栽培に挑戦

20代続く農家・森さん

食用花の栽培に挑戦

「新しい農業の形」発信

12月27日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月15日0:00更新

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月10日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook