定時制の「居場所カフェ」
生徒の心支え10年
市立川崎高校で
11月22日
川崎を古着の街として盛り上げようと、専門店「ラスリルズ」(幸区南幸町)のオーナー、石井克洋さん(44)が音頭を取り、「川崎古着マップ」を作成した。店同士の新たな横の繋がりができるなど、販促以外の効果も出ている。年内に古着市の開催にもつなげていきたいと意欲を見せる。
地図はB5サイズのカラー印刷。表は川崎区、幸区の古着店9店の場所を手描きのイラストで紹介。裏面は各店の写真や店の特徴、営業時間などをまとめた。
きっかけは昨年5月、雑誌に地図入りで「川崎にあるおススメの古着屋さん」として、紹介されたこと。思いの外反響があったという。
以前から、利用者に他の店を紹介する時に、地図があれば便利だと感じており、神奈川県の経営相談所から、鎌倉で同業者が地図を作成し奏功したことを聞き、オリジナルの地図作成を決めた。
もともとの知り合い以外の店にも声をかけ、参加店を募り、12月に写真投稿サイト、インスタグラムに先行して発表したところ、千葉県や横浜市から訪れるなど反響があった。今年2月には3000枚を印刷し、参加店舗や、近隣の飲食店や美容室などにも設置。これまで各店ともSNSなどを駆使して集客を図ってきたが、地図を見て訪れる新規の客は増え、他店の紹介もしやすくなった。反響があることがわかると、各店から色々な企画の提案が出るようになり、活気づいてきたという。
石井さんは「反響を聞きつけて新しい店が参加し、毎年のように地図を更新するようになればうれしい」と期待する。
今年中には勢いに乗って「古着市」のような催しを開きたいと意気込んでいる。
聖地目指して
石井さんは高校生の頃から1960年代、70年代のアメリカンカジュアルに憧れ、古着に親しんできた。大学卒業後、フリーターをしながら海外に買い付けに行き、オークション販売をしたり、一般のアパレル企業にも勤務。27歳で今の店にほど近い場所で独立開業を果たした。古着屋には大事にされてきた服を次の人に回す使命があるのだという。
古着の魅力は人と着るものが重ならないこと、使っていくと愛着がわいてくることだという。「自分らしい、好きなものを着られるのは気持ちいいこと」。そのためにも顧客にそれぞれの思いを聞き、購入について相談にも乗るという。
「いつの日か川崎を原宿、高円寺、下北沢、町田、福生などと並ぶ、古着の聖地のようにしたい」とこれからの夢を語った。
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11月15日